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こんにちは!市村自然塾九州のホームページへようこそ!
さあ、2009年度 男子第7期生のシーズンが始まりました。
期待と不安に胸を躍らせながら、この自然塾のある河内の山間に
やってきた男子30名の新塾生達。18ステージ54日間の物語を
どんな風に作り上げていくのでしょうか?
早速、この第1ステージの紹介からスタートしていきましょう!
▼▼第1ステージ▼▼
    
   3月13日(金)〜3月15日(日)     
テーマ:塾生活のルールを覚えよう
第1日目 3月13日(金)
 ■ 鳥栖駅集合 18:40
  こんばんは!
  初めてのステージで、ちょっと緊張気味の表情で集まって来た塾生たち。今日は、大雨に見舞われ、博多からの電車は事故のため大幅に遅れるなど、開始早々大騒動でした。しかし、自然塾へ着くころには雨も上がり、塾生の表情も少し晴れていたようです。
 ■ 夕食 20:00〜 
 塾に到着すると、おいしそうな夕食が待っていました。
 塾生活最初の食事は、
 ・ご飯
 ・おでん
 ・漬物
 ・ヨーグルト

でした。
 ご飯(米)は、昨年の塾生が育てたお米で、おでんのだしは、いりこ、昆布、かつおぶしを使ってとった体にいいダシで、安心して飲んでしまいました。
 ■ 塾頭の話 20:40〜
 これからの自然塾生活にあたって、塾頭さんよりお話がありました。
 これから18ステージまでたくさんの人と『共同生活』をしていくわけですが、みんなが仲良く楽しい生活をするためには、最低限守らなければならないルールがあります。まずはできるだけ早くルールを覚えましょうというとこ。
 また、家や学校と違ったことも多く、戸惑いや不安もあると思いますが、「習うよりなれよ」という言葉のように、人に教わって覚えるよりも、自分で直接体験し、いろんなことを身につけて行きましょうというお話でした。
 ■ 担当決め 20:50〜
   次は、担当決めです。活動、生活、食事の3つの担当があり、今回決めた担当は第6ステージまで務めます。
 活動担当は、農作業や自然体験のとき中心となり、みんなが楽しく活動できるようにお世話をします。生活担当は、みんながマナーやルールを守り、楽しい塾生活が送れるよう生活全般をお世話する係です。食事担当は、食事時間が楽しく過ごせるよう心配りをし、食事に関することは中心となってお世話をします。
 自然塾では、何かを決める時にジャンケンはしません。ケンカにならないように、最後まで話し合いで決定します。
 担当が決まった後、各担当ごとにミーティングをし、自分のする仕事を確認しました。
 ■ 生活オリエンテーション 21:15〜

@トイレの使い方について

A入浴について

B寝具の使い方について
 生活オリエンテーションでは、自然塾の一日の流れや共同で使う場所で守ってほしいルールを学びました。 
 トイレのスリッパは並べる、きれいに使う、湯船にタオルを浸さない。使った道具は同じ種類を重ね元の場所に戻す。布団の上で遊ばない(乱暴に扱わない)。シーツや布団はきちんとたたむなど…。
 特別に難しいことではないけれど、誰かが「ま、これくらいいいか…」となまけてしまうと、全体がバラバラになってしまうことばかり。
 一緒に生活をするために、一人一人がきちんと守っていきましょう!
第2日目 3月14日(土)
 ■ 起床〜塾生室清掃 6:30 
 カラン、カラーン♪カラン、カラーン♪

 おはようございます!鐘の音とともに一日が始まります。
 眠い目を擦りながら、布団をたたみ、着替えをし、塾生室の清掃を行います。

 みんなが塾生室清掃を行っている時、今回食事当番Aチームの釜飯当番は、外でみんなの朝ごはんをマキで炊いていました。
 ■ 共同場所清掃 7:00〜
 共同場所清掃では、みんなで使うトイレ、風呂場、土間、靴箱、研修室、階段・廊下、外庭の清掃を各チームに分かれて行います。
 食事当番のチームは、厨房に入り、朝食の盛り付けをお手伝いします。
 ■ 朝食 7:40〜
 朝食は一日の元気の源。
 しっかり食べて頑張りましょう!!
 ・ご飯、味噌汁
 ・塩鮭
 ・野菜炒め
 ・納豆
 ・梅干し、たくあん
≪栄養士さんからアドバイス≫
 塩鮭の皮にも栄養があるので食べてください。
 ■ はじめまして 8:45〜

スタッフ紹介

コミュニケーションゲーム
 この活動では、まず、チームのみんなと仲良くなるために、お互いのニックネームを覚え合いました。
 ■ 地域探索 10:10〜
 はじめましてが終わると、チームのみんなとすっかり打ち解けていました。

 地域探索は、各チームに自然塾周辺の地図が渡され、その地図には番号とチェックポイントが記してあります。裏面には写真が12枚載っていて、それらの写真が地図のどの番号の場所にあるかチームごとに歩いて探します。また、チェックポイントでは課題があり、チーム全員で協力して解決していきました。
 ■ 昼食 12:00〜
 歩き回り午前中は歩き回り、腹ぺこ。今日の昼食は、「ミートスパゲッティ」、「サラダ」、 「おにぎり」。
≪栄養士さんからのアドバイス≫
 サラダの上に乗っている色鮮やかなパプリカは、ビタミン類がたくさん入っているので、しっかり食べましょう。
 ■ 鍬の伝授式 13:30〜
 これからの農作業に欠かせない鍬。
 塾母さんから『マイ鍬』が一人一人に手渡されました。この鍬は、第1期生の時から大切に使われてきたものです。これまでの塾生の汗と涙、農作業を通して学んだたくさんの思いが込められています。18ステージが終わる頃には、この鍬に自分の汗と思い出が、ぎっしりつまっていることでしょう。
 ■ 共同農園作業(ジャガイモの定植、春野菜の播種) 13:45〜

しっかり体操をして、作業に入ります!

定植や播種の説明

鍬うちの練習

野菜を植える畝作りの実演
 初めて使う鍬。思っていたより重く、難しかったようです。足を肩幅くらいにしっかりと踏ん張り、大きく振りかぶって真下に振り下ろします。この後早速、いくつかに分かれて作業を行いますが、自分たちで土を耕し、畝を作らなくてはなりません。スタッフが畝作りの実演では、簡単に作れそう
 ● おやつタイム 

もちもちチョコむしぱん

作業の合間のおやつは格別♪
 ◆ ジャガイモ(ダンシャク)の定植
 A、B、Cチームはジャガイモの定植を行いました。覚えたての鍬うちで土を耕し、畝を立て、切った種イモを植えました。種イモは縦に切り、切り口には種イモが腐らないよう『じゃがいもシリカ』という粉をつけ、畝の真ん中に30p間隔で置いていきました。そのあと5〜8pの覆土をしました。
 ◆ 春野菜(小松菜、水菜)の播種
 Dチームは、春野菜(小松菜、水菜)の播種を行いました。ジャガイモの植え方と違い、種が小さい野菜は『すじ播き』にします。100p幅の畝に30p間隔に線を引き、そのライン上に種を播きます。一か所にたくさん播きすぎないよう気をつけました。種の上には籾がらくん炭をかけました。
 ◆ ホウレンソウ(おかめ)の播種
 Eチームは『おかめ』という名前のホウレンソウの播種を行いました。20p間隔のラインを引き、ホウレンソウの種を条播きにしていきます。これも、厚播きしてしまうと、間引きが大変になってくるので、まずは少なめに種を播いていきました。どんな風に芽が出てくるのか楽しみですね。
 ■ 農作業のふりかえり
 すべての農作業が終わった後、全員研修室に戻り、午後から取り組んだ農作業のふりかえりを行いました。自分にベストが尽くせたのか?取り組んだ農作業から、何か得るものはあったのか?それぞれの塾生が、作業を通じて、自分自身に問いかける時間を設けました。
 みんな、自分なりの言葉で文章を綴っていました。
 ◆ 自由時間 17:00〜

野球

将棋

釜飯炊き
 17時からの自由時間は、みんな思い思いに過ごしています。外で遊ぶ者、中で遊ぶ者、みんなの夕食のために釜飯を炊く者、塾生室でゆっくりと体を休める者。過ごし方は、自分で決めて、自分なりに過ごすこの時間こそ、塾生自身が主体的に自ら考えて、動く大切な時間であると考えています。
 ■ 夕食 18:30〜
 調理場の栄養士、栗原さんからリンゴの切り方を教わる男子塾生。まだ切り方は、たどたどしくも、切り終わるまでスタッフは、待ちます。「コツを掴むこと。最後までやり遂げた達成感を味わうこと」小さな自信は、やがて塾生自身の生きる力を身につける最大の栄養になるものであると自然塾は考えています。大人が何でもやってあげるのではなく、自立を少しでも促すためにも、「待つ」ことが大事であると考えています。
本日の夕食のメニュー
・釜炊きごはん
・野菜サラダ(リンゴ付き)
・クリームシチュー

です。

早く食べたい!!
 ■ チーム農園作付け計画@ 19:30〜
 夜からは、チーム農園開園に向けての作付け計画の話し合いです。家で考えてきた自分が作りたい野菜をお互いに持ち寄り、仲間と話し合いながら内容を決めていきます。農業に初めて取り組む塾生が多い中、一つ一つの野菜決めを真剣に話し合っていた姿が印象的でした。
 
  歌の練習 「野に咲く花のように♪」

スタッフの生歌とギター演奏

みんなも歌ってみよう!!
 第1ステージの歌は、「野に咲く花のように」を歌いました。昼間に、塾頭さんが教えてくれた春の草花(フキノトウ、ナノハナ、ホトケノザ、ヨモギ、ツクシ、ミミナグサ、レンゲ、ナズナ、カラスノエンドウなど)を思い出しながら、歌の歌詞に心を寄り添わせます。小さくて、人から見向きもされない草花も、自分の生きる使命を果たそうと、小さな花を咲かせ、子孫を残そうとするその健気な姿を、私たち人間も見習わなければいけないような気がしますね。
 ■ 兄ちゃん会議 21:30〜 
 各チームのお兄ちゃん2人が集まり、これからのチーム運営について話し合いを行いました。
 3つの心と2つの力の意味、実践を理解し、絆のあるチーム作りを目指すことを全員で共有しました。
 これからステージを重ねていくにつれて、色々な壁が出てくるかもしれませんが、問題と正面から向き合い、仲間の力を借りながら解決していく術を体験から学んでほしいと思っています。

 がんばれ!兄ちゃんたち!!
第3日目 3月15日(日)
 ■ 朝の様子 6:30〜
 今朝はとても冷え込み、外は霜が降りていました。
 そんな日も自然塾はきっちり6時30分から始まります。起きたら昨日と同じように着替え、塾生室清掃、7時から共同場所清掃です。
 厨房を覗くと、とてもおいしそうな釜飯が炊きあがっていました。
 ■ 朝食 7:40〜
 今朝の朝食メニュー
・スクランブルエッグ
・ウインナーソテー
・釜炊きごはん
・味噌汁(味噌は、塾自家製)


 さあ!合掌しておいしくいただきましょう!!
いただきます!!
 ■ 避難訓練 8:40〜
 ステージの最終日は、避難訓練からスタートです。鹿島防災具店の大石社長から、避難時の注意点や、消化器の使い方を教えていただきました。今回の訓練では、厨房から出火したことを想定しての訓練でした。
 やはり、火事になると煙に巻込まれることが一番怖いことです。
 安易な気持ちでの火遊び等は、控えていきたいもの。日頃から注意しておきましょう!!
 ■ チーム農園作付け計画A 9:30〜
 このステージ2回目となるチーム農園作付け計画です。早いチームは模造紙に、計画をマジックで書くチームも現れ、チーム農園開園に向けての準備は着々と進んでいるようでした。
 この計画を、実際に形としていくためにも、細かいところまで話を詰めて、完成度の高いものを作ってほしいですね。
 期待しています。
 ■ ステージの振り返り 11:20〜
 最後に、このステージを振り返り、一番心に残ったことを作文に書きます。
 第1ステージでは、地域探索や初めての農作業、初めて炊いた釜飯、チームの作付け計画など…。
 まだ真新しい塾生手帳も、毎ステージたくさんの思い出を書き記し、18ステージを終えた時には、きっと素晴らしい宝物になっているでしょう!
 ■ 昼食 12:00〜
 第1ステージ最後の食事は、
・牛丼(ニンジン、ゴボウ入り)
・酢の物
・味噌汁

です。

栄養満点の塾メシ。
しっかり食べて、心も体もたくましく育てよう!!

衣装ケースは2階の押入れに戻す

大きな声で帰りの挨拶を言います。
「市村自然塾九州ありがとうございました!」

この電車にのるんだよね
 期待と不安いっぱいの第1ステージも終わりました。しかし、あっという間に過ぎた3日間でもありました。体験を通して、何が身につくのか?何を身につけてほしいのか?自分の成長には終わりはありませんが、ただ一つ言えることは、塾生が健康でのびのびできる環境を作れば、子供は知らない間にたくましく育っていくということ。
 積極的な「待つ」をこれからも支援の一つとして続けていきたいものです。
 第2ステージも、元気な姿で塾舎にやってくることをスタッフ一同楽しみにしています。
 
 塾生のふりかえり 〜第1ステージ塾生手帳より〜
 Aチーム:高山 廉

  土曜朝、起きてからすぐに、みんなが掃除をしている時に、二人で裏口に釜飯を炊いた。スギの葉、竹、新聞、木などを使い、火をおこし、釜飯を炊いた。まずはじめに木をやぐらのように組み、竹を3つほどおく。その中にスギの葉を入れ、新聞を入れる。その後にマッチで火をつけ、うちわであおぐ。自分がつけた火はすぐ消えたが、となりの人の火は消えずに燃え続けた。それでもいいごはんが炊けた。


 Bチーム:八坂 拓臣

  共同農園で、仲間と協力して畑を耕したり、ジャガイモを植えたことが一番心に残っています。僕が大変だったときはチームの人たちが助けてくれました。他の人たちが大変なときは僕が助けてあげ、どんなことをするときも、チームでお互いに協力し合いました。仲間がいないと一人では生きていけないということを学びました。ご飯は、去年の塾生が作ったおいしいお米をたべました。
  これからは、僕たちがこの市村自然塾に「仲間を思いやる心」を残していきたいと思います。



 Cチーム:久保田 翔

  地域探索では、これから一度は行くことのある場所に行きました。地域探索は、ウォークラリー形式になっていました。最初は難しいなあと思っていたけど、みんなで協力してクイズを進めて行きました。しかもクイズは全て当てたのでよかったです。
  共同農園では、初めて『マイ鍬』をもらい、その鍬で畑を耕しました。耕しているとだんだんきつくなってきたけど、一時やっているとだいぶんなれてきて、とても楽しかったです。
  チーム農園の作付け計画では、みんなでチームの畑でどんな野菜を作るか話し合いました。どれくらい作れるか楽しみです。



 Dチーム:三宅 龍邦

  僕は、共同農園作業が印象深かったです。初めに鍬を伝授するとき「この鍬を18ステージまで使うんだなあ。」というようなことを思いながら、ありがたく鍬を授からせてもらいました。次に鍬うちの練習をしました。初めてもらった鍬は、手になれず、とても重たく感じました。鍬が手に慣れたころには場所を移動して『小松菜』と『水菜』の種を植える作業に入りました。その時は鍬が手に慣れはじめ、手当たり次第適当に耕すことはできましたが、塾母さんに出された大きいかたまりをくずすことや深さの細かい調整などはできていませんでした。今回を反省し、次に生かそうと思います。


 Eチーム:森 貴正

  地域探索では、ウォークラリーゲームをして、なにより信頼関係が深まったことが一番よかったです。萬歳寺の観音様と同じ格好をして写真を撮ったことは一番心に残っています。それと、270年も生きている木には、すごく感動しました。最後に歌った時は、早く終わらないかと思って歌っていました。
  共同農園では、鍬の伝授式で鍬をもらった時は、これからだなあと思いました。それに、初めて鍬で耕した時は、足と手がすごく痛かったです。最後まできて、種を播いてた後の達成感というのは、僕にとってすごく格別なものでした。