おしらせ
市村自然塾 九州からのおしらせです。ホームページの更新内容や塾からのおしらせをお伝えします。
土づくり③ 生ごみ堆肥づくり!

みなさんこんにちは!今回は、土づくり第3弾です。自然塾では、収穫の際に出る野菜のクズや調理の際の不要な生ごみを利用し、堆肥づくりをしています。その生ごみを使える肥料にするためEMボカシづくりをしました。ぜひ、ご覧ください! |
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・EMボカシって何だろう? |
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EMというのは、Effective Microorganismの略で日本語で有用微生物群(ゆうようびせいぶつぐん)と言い、いわゆる、乳酸菌や酵母菌などの善玉菌(良い菌)を合わせたものです。その善玉菌たちが入った液体を有機物(米ぬか、油かすなど)と混ぜ合わせ、発酵させることでできるのがこのEMボカシです。 ちなみにどうして、ボカシというのかは、土に米ぬかや油かすなどの肥料分を混ぜ合わせて薄めるという意味合いから薄める=ぼかすという言葉がつけられたそうですよ!だからEМボカシなのですね。 |
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・生ごみにEМボカシを使うことでどんな効果があるのですか? |
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そうですね、一番気になるのは効果ですよね!EMボカシを使用する利点は2つあります。 ①冷蔵庫に入れなくても生ごみを2~3週間保管できる! ②よい土壌環境を作り出すことができる!
つまり、土のなかにただ生ごみを混ぜるだけでは、質のよい土壌を作ることは難しいけど、EM菌を生ごみに使うことで様々な効果を発揮するんです!菌と言われると、あまり良いイメージをもちませんが、世の中には良い菌もちゃんと存在するのには驚きです。 |
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・EM菌について知ったところで、早速ボカシ肥料を作っていきましょう! |
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1.準備するもの |
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「きなことおもったやろ~?」
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菌の餌となる有機物として、塾では米ぬかを使用しています! |
「これがないと何も始められません」
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続きまして、微生物液セット3種 |
「これも不可欠、水!」
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水は2リットル程度準備します。ちなみに水は一日置いた水が好ましいです。というのも水道水は塩素を含んでいるため、水を一日置くことで塩素が抜けて、微生物の生きやすい環境にしてくれます。 |
他にも、じょうろ、ブルーシート、米ぬかを入れる袋など準備して作業をしました。 それでは、実際に行程に移りましょう! |
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2.EM米ぬかボカシ作り方 |
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まず、一日置いた水をじょうろに入れ、そこに微生物液セット3種も入れます。 もし、水道水をすぐに使う場合は、糖蜜、キトサンを先に入れた後に微生物液を入れることで塩素を中和し微生物に良い環境にしてくれます。 |
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次は、米ぬかを大きな洗い桶に投入します。
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微生物が含まれた水を米ぬかにまんべんなくかけていきます! |
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途中で一度、米ぬかを混ぜます。 いっぺんに水をかけてしまうと米ぬかの濡れている所と乾いている所を混ぜ合わせるのに時間がかかってしまうため回数を分けてします。 |
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できた米ぬかボカシを袋に詰めていきます。ボカシは空気に触れると、発熱したり、固まったりしやすいので密閉することがポイントです! |
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作ったボカシ肥料は温度変化が少なく、温かい場所に1か月保管します。2週間程度で甘酸っぱい香りがします。また、しっかりと密閉状態を保つことで1年以上使うことができます。 | |
ちなみに、これは、実際に米ぬかボカシを生ごみにかけ数週間置いたものです。よく見ると白い綿のような部分があることがわかります。これが菌です。この菌が生ごみの分解を促します。 |
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今回は、EM菌を利用した米ぬかボカシ肥料づくりを紹介しました。普段は捨てられてしまう生ゴミですが、ちょっとした工夫で素晴らしい資源になるのですね…。それにしても、私たちの身近にはいろいろな菌があることもわかったと思います。菌とウイルスは違ってウイルスは菌の50分の1の大きさで、とても小さく自分で細胞を持たないから、ヒトの細胞に入ってコピーをつくり増殖していくのです。コロナウイルスには負けないぞー‼ |