皆さんこんにちは。
12月9日、第5期生 男子30人 女子30人が自然塾を巣立ちました。

入塾してからの9ヶ月、多くのことを経験してきた塾生たち。
心身ともにたくましく成長しました。

それでは、卒塾式の様子をご覧下さい。

▼▼卒塾式▼▼
平成19年12月9日

 ■ 第5期生 卒塾式前の歌の練習
 卒塾式が始まる前に、「Smile Again」と「素晴らしい言葉」など二部合唱が上手くハモることを願って、男子と女子合同の歌の練習を行いました。この日が初合わせとなるため、少々緊張した面持ちで練習に臨みました。

 本番でのみんなの歌声が楽しみです。
 ■ 卒塾式 末吉代表理事挨拶

末吉 紀雄代表理事
 卒塾式が始まりました。
始めに、市村自然塾 九州 末吉代表理事から第5期生に向けて「ここで学んだことを十分に発揮して、社会に役立つ大人に成長していってください」とのお祝いの言葉をいただきました。
 ■ 来賓挨拶

佐賀県教育庁 係長
梅木 烈 様

鳥栖市 市長
橋本 康志 様
 卒塾式には、来賓の方々が多数出席して下さいました。来賓の方々を代表して、佐賀県教育庁 係長 梅木 列 様、鳥栖市 市長 橋本 康志 様より、ご祝辞を頂きました。
■ 卒塾証書授与
 式では、塾生の1人1人に、河内 塾頭から修了証が授与されました。

 塾生たちは修了証を受け取り、塾頭と固い握手を交わしました。
 末吉 代表理事からは、アルバムと記念品が授与されました。

 記念品を受け取った塾生は、巣立ちの時が来たことを実感し、卒塾の喜びとさびしさを併せた複雑な表情を浮かべていました。
 ■ 皆勤賞及びステージ皆勤賞授与

パーフェクト達成です。

8名の皆勤賞受賞者です。
 皆勤賞は、全てのステージに参加し、且つ1日も休まずに出席した塾生に贈られます。
今年度は男子5名女子7名の合わせて12名が皆勤賞を授与されました。
 12名全員に、塾母より賞状と記念品が手渡されました。
 また、ステージ皆勤賞(早退・遅刻・欠席をしながらも全ステージに出席・男子14名 女子11名)が男子女子代表(受賞者の中で一番遠くから通塾している塾生)に贈られました。塾活動に一生懸命取り組んだ証です。本当におめでとう!
 ■ 塾頭挨拶
 次に、河内 塾頭が挨拶を行いました。

 話の中で、塾生の成長や活動の様子、自然塾が新たに取り組んだことなどが紹介されました。
 ■ 保護者からの謝辞
 保護者の代表の方から、電子ピアノ、餅つきセット(杵・臼)、記念植樹のヤマモモの木などの記念品の目録を読まれ、塾への謝辞をいただきました。
 ■ 塾生からのふりかえりの言葉
 塾生全員が自然塾で一番心に残った事を、ひとことずつ振り返りの言葉として述べました。そのいくつかをここで紹介したいと思います。
 ■ ふりかえりの言葉
 
 ・農作業で一番悔しかったのは、スイカをカラスにつつかれてぽっかり穴があいて腐ってしまったことです。次のステージで収穫できると楽しみにしていたけど、来た時はカラスに食べられた後でした。野菜作りは虫や鳥に食べられないようにすることが難しかったです。
                 
 ・「野菜は僕たちに食べられるために生まれていない。子孫を残すために生まれてきたんだ」ということを学びました。それまで野菜を「まずい」と言って食べていませんでした。ダメな自分に気づいてからは、好き嫌いがなくなり今では、残さず食べれるようになりました。
                 
 ・杓子ヶ峰への早朝登山。日の出の美しさに感動しました。オレンジ色の太陽が山の向こうからゆっくり登ってきました。じっと見ていると眩しくなり、世界中の生き物たちにエネルギーを送っているかのようでした。あまりの美しさに感動して「おおっ」と声をあげました。

 ・仲間との絆がとても深まりました。だけどその大切な絆が一瞬に消えてしまいそうな遊び半分でおきたけんか。みんな何も言えず地獄の底に落ちたようでした。あの大げんかのおかげでチームの絆はもっと深まりました。私はこれからも友達を大切にしたいと思います。

 ・みんなと活動しているうちに楽しいこともあるけれど、けんかをすることもありました。そんな時、「本当の友達ってなんだろう」と考えるようになりました。学校の友達とも本当の友達になりたいです。こんなことを気づかせてくれた自然塾にきてよかったなあと思います。

 ・自然は生き物に恵みをもたらしてたり、空気中の炭酸ガスを酸素にかえてくれます。しかし、人類は自然を粗末にしています。この豊かな森林を守るために自然を大切にしたいです。自然の豊かさや命の大切さを教えてくれた自然塾に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

 ・虫の命に対する考え方が変わり、虫を捕まえても、ちゃんと逃がすようになりました。虫を育てて成虫になって飛んで行った時はすごくうれしかったです。食べ物や生き物、人に対する心を大切にし、親や兄弟、友達の支えがあることを忘れずに、すべてのものに気をかけ、大事にしていく大人になりたいです。

 ・一番感動したのは、自然の美しさです。その中の一つに蛍の観察があります。蛍を初めて見る私はとてもわくわくしながらゲンジボタルを見ました。蛍の色は、まるで世界にただ一つしかないとてもきれいな光にみえ、夏にしか見れない生き物だなと思いました。

 ・「友達なんて簡単に作れる」と思って入塾した私ですが、ここに来て本当の友達を作ることの大変さを知りました。チーム農園では一緒に畑を耕しているうちに仲良くなっていきました。泥んこ運動会のときチームワークのおかげで優勝しました。私が自然塾に来なかったら「友達はただ話したりするもの」と思っていたでしょう。本当の友達をくれた自然塾ありがとう。

 ・チーム農園では「収穫の喜び」「野菜だって生きている」ということを学びました。種をまいた野菜が次のステージで小さな緑色の葉を出していて次のステージもまた次のステージも間違いなく成長していました。目には見えない命があるんだと感じました。その命を収穫する時、だから「いただきます」を言うのだな、そしてその命をいただいて私達は生きているのだから「ごちそうさま」を言うのだと知りました。

 ・チームの仲間と助け合いながら活動することで、いろいろな難題を解決することが出来ました。行動の面だけでなく気持ちの面でも仲間の存在は大きくなってきました。休み時間も活動の時間中も一緒に笑えて一緒に悩める仲間、年や住んでる場所が違っていても信じられる仲間、そんな仲間が30人もできました。こんな素敵な仲間をありがとう。人を信じることを教えてくれた自然塾に感謝の気持ちでいっぱいです。
 ■ 卒塾にあたっての歌斉唱 『smile again』『ふるさと』
 最後に塾生全員で『smile again』と『ふるさと』の2曲を合唱しました。練習の時よりも堂々としていて、男女の声もきれいにハモっていました。歌の歌詞に思いを巡らせ、気持ちを込めて歌っていたみんなの姿が印象的でした。この9ヶ月を塾生なりにベストを尽くして過ごしてきたのだなという気持ちが伝わってくるようでした。本当に素晴らしい歌声でした。
 ■ 昼食 お赤飯としし汁
 卒塾式の後の昼食には、塾生が育てたもち米と小豆を使用した赤飯と、自分達で育てた里芋、さつまいも、、人参、白菜、しょうが等の野菜がたっぷり入ったしし汁が用意されていました。
 イノシシの肉は近くの山でとれたものです。(地域の方の協力で)

 来賓の方々や卒塾生の家族の方々にも大好評でした。

 厨房で朝早くから準備してくださった調理師の皆さん、栄養士の野口さん、山下さんご馳走様でした。
 ■ 記念植樹 

記念植樹(ヤマモモのオス)

記念植樹(ヤマモモのメス)
 
看板立て(男子)

看板立て(女子)
 記念植樹では、ヤマモモの木を男女それぞれ一本ずつ植えました。一人スコップ1杯ずつ土をかけていきました。みんながかけ終えたあと、第5期生の男女代表により看板が立てられました。
みんながOB、OGとしてくる時は大きく成長し赤い実をつけていることでしょう。
 ■ 巣立ち 
 最後に、保護者の方に、ステージ中の塾生の様子や変容、塾生自身による自己評価などをまとめたカルテ「あしあと」を配付しました。

 スタッフが、見たままをありのままに表現し、成長を記録したカルテ、ぜひ家族みんな一緒に読んで、日頃気付かなかった我が子の良さにも目をとめて欲しいと思います。
 ■ 保護者へのうた 『素晴らしい言葉』



お世話になった家族の方々へ
『ありがとう』の気持ちを込めて「素晴らしい言葉」を、
自然塾でできた大家族のことを思いながら「絆」を歌いました。


素晴らしい言葉』

ありがとうって言えたなら 
心が素直になってきた♪

ありがとうって言えたなら
 素敵な笑顔になれるよ♪

世界中の ありがとうが
君と僕に とどくよ♪

ありがとう ありがとう

それは素晴らしい言葉




「絆」
目には見えないものが まるで空気のように
見えるものよりずっと 大切な存在
人に言われるよりも 無くして気が付いた
なつかしいあの声と 笑顔に会いたい
Thanks to your love ありがとう

星より多い数の 先祖達がそれぞれに
時に熱く 時に重く
つながりあって 結んできた 絆

何万年前の昔から
今ここに 生きる私まで
流れる愛は奇跡のように
海よりも 深い思いに
包まれて 知らずに生かされている

ありがとう 生まれてきたこと
ありがとう 絆に感謝
 ■ 記念撮影 9ヶ月間ありがとう

男子第5期生

女子第5期生