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市村自然塾 九州からのおしらせです。ホームページの更新内容や塾からのおしらせをお伝えします。

スタッフによる活動⑨ ジャガイモの土寄せ、レタスの定植

2020.04.29(水)

 

今回は、ジャガイモの土寄せとレタスの定植を行いました。

【芽かき】

土寄せの前に芽かきという作業を行います。

ジャガイモは、一つの種イモから5~6本の芽が出てきます。

すべての芽を成長させると、イモの数は多くなりますが、小さなイモになってしまいます。

そのため、太く丈夫な芽だけを3本ほど残して細い芽は抜いていきます。これを【芽かき】といいます。

たくさん芽が出ています

この中から、茎が太く元気に育っているもの3本を残して芽かきをします。

芽かきをします

芽かきをするときは、他の芽を一緒に掘り起こさないように株元をしっかりとおさえゆっくりと引き抜きます。一気に引き抜いたり、先端を持って引き抜くと、茎が折れてしまうので気を付けます。

丈夫な茎だけが残りました

茎が太く、丈夫な芽だけが残りました!

【ジャガイモの土寄せ】

ジャガイモは植物のどの部分か知っていますか?多くの人は「根」だと思っているのではないでしょうか?

ジャガイモはなんと茎の部分が大きく肥大化したものです。茎の部分は、根と違って地表に出やすい性質を持っています。肥大化してきた茎の部分が地表に出てしまうと光合成が起き、葉緑体がつくられて緑色に変色してしまいます。さらに、日に当たると、「ソラニン」という有毒成分が作られてしまいます。

それを防ぐため行うのが、「土寄せ」です。


 茎が外に出ないように丁寧に行います

くわを使って畝の外側の土をジャガイモの芽の方に寄せます。外側の土を掘りすぎてしまうと、根や茎の部分が土から出てしまうので気を付けます。

土寄せの様子

くわは、耕すときのようにまっすぐ入れるのではなく斜めに倒すと土寄せしやすいです。

土寄せが終わったジャガイモの畝

土寄せが終わりました!

土が寄って畝がふっくらして見えます。

【レタスの定植】

レタスの苗

これがレタスの苗です。1つ1つポットに入った苗を定植します。

苗を等間隔に並べます

レタスは、条間50cm 株間40cmで定植します。

 

植える前に苗をポットごと水に付けます

ポットと同じくらいの深さの穴を掘って植えていきます。ポットから苗を出す前にポットごとバケツの水につけます。苗を植えた後にも水を与えますが、土の上から水をかけても根まで水が届かないことがあるため、充分な水を与える効果があります。

土をかぶせます

ポットから取り出し、定植します。穴に苗をおき、上からやさしく土をかぶせます。

水を与えます

定植後は、たっぷりと水を与えます。

敷きわらをします。

最後に敷きわらをします。

敷きわらには、乾燥を防ぐ効果と温度が上がりすぎたり、下がりすぎたりすることを防ぐ保温の効果もあります。定植した苗を挟むように敷くと効果的です。

これで、ジャガイモの土寄せとレタスの定植は終わりです。いかがでしたか?

3月に定植したジャガイモ(3月17日掲載)も、すくすくと成長しており、植物のたくましさを感じますね。これから夏に向けて共同農園だけでなく、チーム農園の播種・定植も始まります。これからもスタッフが植えた野菜の様子などを掲載していきます。

いろいろな野菜の育ち方にも注目しながら、見てみてくださいね!