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市村自然塾 九州からのおしらせです。ホームページの更新内容や塾からのおしらせをお伝えします。

スタッフによる活動⑦ ウルチ米の塩水選、田んぼの耕起

2020.04.15(水)

 

今回は、ウルチ米の塩水選と田んぼの耕起を行いました。ぜひご覧ください。

【ウルチ米の塩水選】

まず「塩水選」とは何でしょうか?

「塩水選」とは、田植えの前に中身の詰まった良い種もみを選ぶために行う作業です。

良い種もみを選別することで、発芽を揃えることが目的です。

また、病気などの害を回避する意味もあります。


 ウルチ米の種もみ

これがウルチ米の種もみです。

お米と同じくらいの大きさです。

実は種もみの殻を取ると、皆さんが普段食べているお米になります!

塩を入れて溶かします

まずは、種もみを選別するためにちょうどいい濃さの塩水を作ることからスタートです!

塩分濃度は生卵で測ります

塩水の中の生卵が少し縦に浮けばちょうどいい塩分濃度です。

これが塩分濃度がちょうど良い濃さになったサインです!

 

横たわったままの卵

塩分が少ないと卵は横のまま。

 

立ち上がった卵

適度な塩分になると、卵は立ちます。

 

種もみを塩水の中に入れます。

 

塩水の中で種もみが均等に混ざるように手で混ぜます。

悪い種もみは浮きます

手で混ぜて少し置いておくと、いくつかの種もみが浮いてきました。

水洗い

下に沈んだ種もみだけを取り出し、水洗いします。

これで、ウルチ米の塩水選は終わりです。

【田んぼの耕起】

耕起する前の田んぼ

ここは、塾生が田植えをする予定の田んぼです。ここを田植えに向けて耕していきます。

とその前に…

耕起する前の田んぼには、草もたくさん生えていますが紫色の花がたくさん咲いていました!これはレンゲソウです。

レンゲソウ

実はこのレンゲソウは、わざわざ種をまいて咲かせているものなんです!

レンゲソウには、土を肥やす効果があり、稲を植え付ける前にレンゲソウを作っておいて、土の中の肥料を増やしておくのです。

 

根粒

レンゲソウを抜いてみると根っこに白くて丸いものがたくさんありました!

これは根粒(こんりゅう)といいます。この根粒の中には根粒菌という細菌が住んでいます。根粒菌は空気中の窒素を植物が使える形に変え、それを植物に与える役割をしています。こうして土は、根粒菌から養分をもらっています。

トラクター耕起

トラクターという機械を使って耕していきます。

耕起と整地

トラクターで耕起したら、土の中の栄養分と空気が混ざり合って、柔らかく肥えた土ができあがります。
これで、ウルチ米の塩水選と田んぼの耕起は終わりです。いかかでしたか?塾では、約一か月後の田植えに向けて、準備を進めています。お米一粒を作るのにも様々な準備が必要で、多くの工程があることを知っておいて下さい。